宇徳敬子全オリジナルアルバムレビュー
急に思い立ったので書いてみました🙄
1994年の1stアルバム「砂時計」から2016年の1stミニアルバム「新月~Rainbow~」まで。ベストとかセルフカバーとかは今回はなしで。YouTubeにある曲は貼ってあるのでそちらも要チェック(?)
1stアルバム「砂時計」
1994年10月10日発売
収録曲
1.夏の日の恋
1stシングルC/W
2.きれいだと言ってくれた
『ホテルウーマン オリジナルサウンドトラック』収録曲
フジテレビ系ドラマ「ホテルウーマン」挿入歌
3.まぶしい人
2ndシングル
JR東海「プラスワンキャンペーン」CMソング
4.どこまでもずっと
4thシングル
TBS系「COUNT DOWN TV」オープニングテーマ
5.蒼い時刻
アルバムリード曲
6.愛さずにはいられない
3rdシングル
TBS系「'94世界フィギュアスケート選手権大会」テーマソング
7.FARAWAY
8.坂道
9.Good-by Morning
宇徳敬子&近藤房之助名義シングルのソロバージョン サンディーのカバー
フジテレビ系ドラマ「ウーマンドリーム」主題歌
10.あなたの夢の中 そっと忍び込みたい
1stシングル
NTT DoCoMo 「ドコモのポケベル」CMソング
宇徳敬子名義では初のアルバム。「Mi-Keのケーリン」からソロに移行したのが'93年の8月。そこから1年少々でのアルバムリリースとなった。ここまでの4シングルと、Mi-Ke時代に近藤房之助とのコラボでリリースした「Good-by Morning」のソロバージョン、『ホテルウーマン オリジナルサウンドトラック』に収録されていた「きれいだと言ってくれた」を収録。
地味に1位を獲得し地味に40万枚も売れた。あと地味に髪を短くした。ええやん😎
シングル5曲中4曲が大バラードな時点でお察しではあるが、1stアルバムにしてキャリア通して最もまったりした作風。アップテンポな曲は1曲もないです。あってミディアム(M4、M8)。だが個人的にはこのバラード連発のおかげで彼女の声の訴求力の高さに気づくことができた。特にシングル曲のM3やM10、アルバムタイトル候補でもあったM5辺りでその高い訴求力を味わえる。ただ、この魅力に辿り着けるまでに『バラード連発』と『音の古さ』という二つのでっかい壁があるので、そこを越えられるか否かでだいぶ評価が変わってくると思う。僕は次回作の次に好き。
★★★★☆
2ndアルバム「氷」
1996年11月11日
収録曲
1.氷
アルバムリード曲
2.メッセージ
8thシングル
日本移動通信(現・KDDI)CMソング
3.YEAI YEAI (Album Version)
8thシングルC/W
4.あなたは 私の ENERGY (Album Version)
5thシングル
テレビ朝日系『'95 パリ・ダカールラリー』テーマソング
※動画はシングルバージョン
5.あなたが世界一
7thシングル
テレビ東京系「ザ・BINGOスター」エンディングテーマ
三井生命CMソング
6.愛の戦士~I'm a Fighter~
7.Eternity
瀬戸朝香への提供曲のセルフカバー
9thシングルC/W(カット)
※動画はシングルバージョン
8.この情熱はダイヤモンド
瀬戸朝香への提供曲のセルフカバー
第76回全国高校ラグビーテーマソング
9.不思議な世界 (Fancy Version)
6thシングル
伊藤園「お~いお茶」CMソング
※動画はシングルバージョン
10.ランナー
11.あなたを探してる
12.今日は調子悪いの
「砂時計」から約2年でリリースされた2枚目。前作以降の4シングルと、瀬戸朝香に提供した「Eternity」「この情熱はダイヤモンド」のセルフカバーを収録。今作も地味に2位を獲得し地味に10万枚売れた。なお髪型は変わらず。
まったり続きでこりゃ聴く人選びますわなって感じだった「砂時計」から一転してM4やM8のようなアップテンポな曲も出てきた。アップテンポでも持ち前の歌声の訴求力の高さは変わらない。
バラードもM2やM9のような大作からM1、M7のような小曲まで多彩で、まったり続きの前作よりも曲の作りに幅が出てきていて良い。前作で印象づけた「ソロシンガー宇徳敬子」としての色を壊さずに、でも上手く進化した。宇徳敬子ソロとしての最初の到達点を迎えた名盤。宇徳敬子を初めて聴く人に薦めたいのはこのアルバムかコナンや中華一番の曲が入ってる次回作のどちらか。
★★★★★
3rdアルバム「満月~rhythm~」
1998年8月26日
収録曲
1.Don't forget me
12thシングル(カット)
※動画はシングルバージョン
2.ふたりのSeason
12thシングルC/W(カット)
3.Higher~青い空ねぇ~
11thシングルC/W
4.Are you kidding
5.二人のために未来のために
6.Hideaway -逃亡者-
7.満ち潮の満月
10thシングル
テレビ朝日系「超次元タイムボンバー」エンディングテーマ
8.光と影のロマン (Album Version)
9thシングル
読売テレビ系アニメ「名探偵コナン」エンディングテーマ
9.忘れな草
10.風のように自由~free as the wind~ (Album Version)
11thシングル
フジテレビ系アニメ「中華一番!」エンディングテーマ
※シングルバージョン
※アニメEDバージョン
11.Change your life
12.遥かなる道
13.Love
前作からまた約2年でリリースされた3枚目。前作以降の3シングルを収録。また、「Don't forget me」が同時にシングルカットされた。なお髪型は変わらず。
「名探偵コナン」のEDにも起用され、現在最も知名度が高いと思われる「光と影のロマン」(M8)の収録もあり前作以上の王道!…かと思いきや案外挑戦してますコレ。同曲をはじめM2、5、10辺りの王道な曲が前作から更に突き抜けていった分、M1やM9、M12は前作収録の「氷」「Eternity」の路線を更に突き詰めたような音数少なめの小曲だし、M4、6、7、11はかつての楽曲と比較するとどこか緊張感の漂う作風。M7はシングル曲だし、アルバム内トップクラスの小曲であるM1をシングルカットに選んだことからも、王道を超えて徐々に自分のカラーを出していこうと模索している、そんな時期だったのだろうと思う。その過渡期を見事に切り取ったバラエティーに富んだアルバム。
この後はシングル2枚出してしばらく停滞してしまうのだが、この後すぐにもう1枚アルバムが出ていたらどういう変化をしたのか…というところは気になる。時期的にはZARDの「時間の翼」みたいな軽い打ち込みメインになりそうな気がするけどシングルに入った曲聴いた限りだとそういう方向でもないからなぁ。
★★★★☆
4thアルバム「よろこびの花が咲く~True Kiss~」
2006年11月22日
収録曲
1.プロローグ
2.I can feel〜世界でいちばん君が光ってる〜
ベストアルバム『The Best "Eternity"』収録曲 歌詞・タイトル変更&再録音
3.Strawberry night
4.True Kiss
アルバムリード曲
5.Deep Story
6.雨の日はポジティヴ
7.Realize (album ver.)
13thシングル
※動画はシングルバージョン
8.大切に想うエトセトラ
14thシングル
9.friend
13thシングルC/W
10.神様からのプレゼント
11.泣いて
14thシングルC/W
12.Now & Forever
13.KISS (piano ver.)
10thシングルC/Wのピアノバージョン
※動画はシングルバージョン
14.エピローグ♪Highland Cathedral♪
15.神様からのプレゼント(guitar ver.)
00年のシングルを最後に新作リリースが停止していた中、6年の沈黙を破ってリリースされた4枚目。アルバムとしてはベストを挟んで3年ぶり。オリジナルとしてはなんと約8年ぶり。前作以降00年までにリリースされていた2シングルを収録。ライナーノーツとミニ写真集を兼ねたようなブックレットも付属。お美しいです。あと髪が伸びた。
民族楽器を取り入れたアコースティック路線に変化。8年の間にB社も完全にGIZAの色に染まっており、参加している作家も同時期のGIZAで仕事をしていた面々(寺地秀行、NAKEDGRUN、大賀好修など)を起用しているので、特に前半はやはり音が軽め。個人的には前々作と前作のバンドサウンドが好きだったのでちょっと物足りなかった。
あと宇徳本人の声も8年の間にだいぶ力が抜けていて、どうもそれまでの聴き心地の良さと訴求力が薄れちゃったような気がする。マイペースすぎて疲れるというか…。活動停滞前のM8やM11は以前の声の魅力が残っているので聴きやすかった。
この後はまた停滞して次のアルバムは10年後だが、この間にはB.B.クィーンズの再結成やBEING LEGENDツアーなどでテレビやメディアにも結構な頻度で出演していた。私はここで宇徳を知った。
★★★☆☆
1stミニアルバム「新月~Rainbow~」
2016年3月9日
収録曲
1.大丈夫だよ(^_-)-☆
配信シングル(先行)
2.もう泣かないよ
キティ&ダニエルへの提供曲のセルフカバー
※動画は原曲。 3:49から
3.ハッピー愛ランド
配信シングル(リアレンジカット)
4.月と砂漠と流れ星
5.Ready for Love~天国からの手紙~
6.Another Sky
7.鼓動~誰よりも君を愛してる~
停滞ののちリリースされた前作からさらに停滞して、約10年ぶりのオリジナルアルバム。この間にB.B.クィーンズの再結成やベスト盤リリース、BEING LEGENDツアーへの参加などの活動はしていた。前作以降のシングル「Happy Way/Destiny~キセキの輝き~」はどちらも未収録。2002年にサンリオのキティ&ダニエルに提供した「もう泣かないよ」のセルフカバーを収録。2014年8月のサントリーホールブルーローズでのLIVE映像、オフショット等の特典映像を収録したDVD付き。たぶん今までで一番髪長い。
ビーイングも離脱して一曲目からなんかタイトルに顔文字使ってるしハッピー愛ランドとかどないしたんや…と思いながら恐る恐る聴いてみたらこれが結構良かった。ビーイング時代よりもアレンジがチープなのは否めないけど、基本路線は曲名から危惧していたほど変わっていないし、メロディーもしっかり立っている。宇徳の魅力であった訴求力ある歌声も戻ってきていて結果的には前作よりも聴いてて退屈しなかった。でもやっぱり突出して好きな曲っていうのは出なくなってきたな…。
★★★★☆
というわけで宇徳敬子の全髪型オリジナルアルバムレビューでした。また気が向いたら他の歌手でもやります。