Looking back on the 90's ~6月の名曲~ Part2
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前回の続きです。
1990年から1999年までの6月にリリースされた楽曲の中から、いくつかピックアップして紹介します。今回は1994年と1995年です。
1994年
innocent world/Mr.Children日本コカ・コーラ「アクエリアスイオシス」CMソング。最早説明不要なミスチルの代表曲。メロディーの良さも然ることながら、年月を経て改めて聴くと歌詞がぶっ刺さります。
歩いて帰ろう/斉藤和義
フジテレビ系「ポンキッキーズ」オープニングテーマ。これまた説明不要な斉藤和義の初期の代表曲。
ちょっと疲れ気味なときに聴くとホッコリする曲。軽快なリズムと、描写がフワッとしているのに妙に説得力のある歌詞に癒されます。あとこの曲を子供向け番組に採用したスタッフのセンスが素晴らしい。
しあわせまだかい/楠瀬誠志郎
TBS系愛の劇場「ぽっかぽか」主題歌。楠瀬の代表曲の一つ。家族愛をテーマにしたドラマの主題歌なだけあり、歌詞もメロディーも暖かい。
ずっと真夏でいたい/eye's
元TWIN FIZZの仁科かおりとLe Couple「ひだまりの詩」の作詞者である水野幸代のデュオ・eye'sの2nd(ラスト)シングル。大村雅朗のアレンジが映えるサマー・ガールポップ。
みつあみ引っ張って/くま井ゆう子
アニメ「3丁目のタマ うちのタマ知りませんか?」エンディングテーマ。
女槇原とも一部で呼ばれた通り、情景描写に富んだ歌詞が特徴的な御方。この曲もどこか百合百合していますが例に漏れずワードセンスが光ってます。なおこちらも編曲は大村雅朗氏。そのお陰か若干大江千里っぽさもあり。
Re-Play/L'eclipse
前回も紹介したアニメ「ツヨシしっかりしなさい」の2代目オープニングテーマ。
前任が爆風スランプ「さよなら文明」、後任がTOKIO「LOVE YOU ONLY」だったこともあり埋もれがちですがこちらも良い曲。実に90年代らしい爽やかラブソングで、メロディーのキレは後任の「LOVE YOU ONLY」にも引けを取りません。
夏がまた来るね/NUT'S
東芝「アリーナ」CMソング。元JADOESで「お料理行進曲」の作曲でも有名な平間あきひこと、女性ボーカリスト曽利ケイコの2人組ユニットのデビュー曲。
曽利氏のどこまでも突き抜けていく雲一つない青空のような高音が光る名曲。この曲をかけながらの夏のドライブは格別です(体験済み)。
瞳そらさないで/DEEN
90年代毎年恒例だった大塚製薬「ポカリスエット」の94年度CMソング。
DEENの爽やかなイメージを世間に決定付けさせた感じもある一曲。しかし歌詞に目を通すと、そこには倦怠期どころか別れのすぐ手前のカップルの姿が。明るくも切ない曲です。
BOY MEETS GIRL/trf
7枚目のシングル。コカ・コーラCMソング。この年は飲料系CMソングがとにかく強い。
大陸的(!?)なシンセアレンジや民俗音楽のアクセントが耳に残る名曲。「出会いこそ人生の宝探しだね」とかシンプルながら名文すぎて座右の銘にしたい。
風の吹き抜ける場所へ〜Growin' Up, Blowin' In The Wind〜/FLYING KIDS
FLYING KIDS最大のヒット曲。'94 丸井 夏のキャンペーンCMソング。
ファンク・AOR・ボサノバを良いとこ取りしてJ-POPに昇華した名曲。Doobie Brothers(Matt Biancoの方かも?)リスペクトなイントロも素敵。
1995年
さよなら/TEARS葛原豊、中居辰麿(元DEEN)、北原道誉の三人組バンド・TEARSの5thシングル。テレビ東京系「Jリーグライブ」エンディングテーマ。ビーイング系特有のエモーショナルなギターが鳴り響く名バラード。スポーツ関連のタイアップを引き受け続けていた事実もあり、確かに爽やかな中にも熱さを感じられます。
いつになっても いつまでも/THE ZIP GUNS
1stシングル。アニメ「行け!稲中卓球部」エンディングテーマ。
かなりギャグテイストの強いアニメの内容とのギャップに驚かされるしっとりとした名曲。一部メンバーは現在cruyff in the bedroomとしてシューゲイザー路線で活動中。
近道したい/須賀響子
アニメ「ぼのぼの」主題歌。
疲れたとき、辛いとき、逃げたいときに聴きたい、和やかなメッセージソング。こういう心に寄り添ってくれるような応援歌がもっと欲しい。
200倍の夢/Letit go
先述のDEEN「瞳そらさないで」から引き継ぐ形で使用された、大塚製薬「ポカリスエット」CMソング。…なのですが、発売後には早くもFIELD OF VIEWの「突然」に変更になってしまったという少々不憫な曲でもあります。八塚りえさんの歌声とキーボードの音色が瑞々しい名曲。サブスク解禁してくれぃ…。
Over Drive/JUDY AND MARY
トヨタ・カローラ ツーリングワゴンCMソング。
JUDY AND MARYにとって初のオリコントップ10入りを記録した代表曲にして夏の定番曲の一つ。新氷結のCMソングにリバイバル的に起用されたのも記憶に新しいところです。
One More Time/What's Up!
刀祢直幹、岩根宗行から成るWキーボーディストユニット・What's Up!の1stシングル。
二人のシンセとAMAZONSのコーラスが耳に残る、オブスキュア・シティポップ系統の名曲。
さよならは僕が言う/JIGGER'S SON
坂本サトル率いるバンドの7thシングル。「大丈夫」に次ぐヒット曲。
一つ前のシングル「何もしてあげない」に引き続いて別れの歌ですが、ピアノ主体の前作が静ならばこちらは動とでも言うべきかもしれないハードな曲。イントロや間奏のギターのリフ、サビの畳み掛けるようなドラムも強烈に耳に残ります。
My Dear…/長沢ゆりか
プレイステーションソフト「ときめきメモリアル ~forever with you~」CMソング。
CMソング及びラジオのテーマソングなだけで本編には使われていないのですが、私がときメモと聞いてまず浮かぶのがこの曲だったり。どこがZARD的な匂いも感じるサウンドメイキングな王道ガールポップ。本楽曲収録のアルバム「Crescendo」も名盤です。
R134 海沿いのレースウェイ/高橋里華
現在はYouTubeにて介護生活の報告を行っている元タレント・高橋里華の2ndシングル。「R134」と書いて「意味深ロード」と読みます。
後藤次利のメロディーと大村憲司のギターが織り成す、爽やか且つ疾走感のあるドライブミュージック。
すべての答えは自分自身の中にある/Psycho Babys
3rdシングル。FM802のヘビーローテーションにも選出された、Psycho Babysの代表曲の一つ。
シンプルな言葉が並んでいながらどこか哲学的な、不思議な魅力のある曲。まるで洪水のように流れていくメロディーのお陰か、歌詞がスッと入り、胸に響いてきます。
片方ずつのイヤフォン/平井堅
この年の5月に「Precious Junk」で華々しく(?)デビューした平井堅の2ndシングル。テレビ朝日系「VIDEO JAM」オープニングテーマ。
前作よりも更にソウルテイストな曲で、歌詞ではタイトル通りイヤホンを分けあって音楽を聴く男女の姿が描かれています。「J.B,Stevie Wonder,Southern All Stars」と実在のアーティスト名を出すなど、平井の趣味全開なところも微笑ましい。でも無線イヤホン全盛の今ってこの曲のエモーショナルな部分伝わりにくいだろうなぁ…。
ハートを磨くっきゃない/TOKIO
アニメ「飛べ!イサミ」オープニングテーマに起用された4thシングル。初期のTOKIOの代表曲の一つ。
芹澤廣明さんの作曲ということもあり、95年発売ながらチェッカーズや夢工場的な風味も感じるアイドルバンド曲。Bメロやサビを彩る、シンプルで綺麗なコーラスワークも初期ならでは。
Seaside Love/Trade Love
ELiKAとしても活動した女性歌手・島影江里香のソロプロジェクトTrade Loveの2nd(ラスト)シングル。
ZARDをはじめ当時隆盛を極めていたビーイングのキャッチーで爽快な音作りに、シティポップ要素をひとつまみした名盤「paradise door」。
その中でも一際目立つのがこの曲。ドッシリとしたドラム、跳ねるベース、主役と言っても過言ではないほど終始鳴り響くシンセ、どこを取っても心地よく、且つ高揚感に溢れています。
晴れてハレルヤ/奥井亜紀
4thシングル。アニメ「魔法陣グルグル」のオープニングテーマに起用された、奥井の代表曲。
もうひとつの代表曲「Wind Climbing~風にあそばれて」で見せたポップセンスに更に磨きをかけたような名曲。「世界中の大好きを集めても君に届けたい想いに足りない」というサビの歌詞に代表されるように、曲全体から幸福感や優しさが滲み出ています。
永遠の夏に抱かれて/杉山清貴
17thシングル。TBS系「噂の!東京マガジン」エンディングテーマ。
オメガトライブ時代の「ふたりの夏物語」を彷彿とさせる、キャッチーな名曲。歌詞に「想い出はまだここにあるかい」「君ともう一度見たい海がある」といった過去を振り返るようなフレーズも見受けられるので、恐らく狙ってのものでしょう。間奏のラップやちょっとヒップホップ風味(!?)なドラムパートで(95年当時の)現代っぽさを出しているのもエモーショナル。
以上です。次回は1996年と1997年の曲を紹介します。