2023年にハマった曲・10選(後編)
(この記事は後編になります。前編をご覧になっていない方はぜひ下記リンクからお楽しみください…!)どうもdeamuです。
いよいよ大晦日ですね!皆さんはどのように過ごされているでしょうか。私は今日も先程までバイトに駆り出されていました笑
今回は前回に続いて、今年新しく発見し、特によく聴いていた楽曲を紹介していきます。今回も旧作多めでお送りします。それではどうぞ!
➅晴晴゛「太陽に焦がれて」
晴晴゛(はればれ)は2000年代前半に活動していた4人組バンド。2003年にメジャーデビューを果たしましたが、シングル3枚のみを残して2005年7月に解散しました。2ndシングル「あの場所へ」が映画「ONE PIECE 呪われた聖剣」の主題歌に起用されたので、そちらでご存知の方も多いのではないでしょうか。この曲はアニメ「SDガンダムフォース」の後期主題歌に起用された3rdシングル。作詞作曲はGOMES THE HITMANの山田稔明さん。作詞にはメンバーの内田浩之さんも参加しています。
「ラムネ系ギター・ポップ」というキャッチコピーでデビューした彼らの集大成的名曲。井田さんの好青年然としたボーカルと田村さん(Dr.)の瑞々しいコーラスの絡みが売りでもあるバンドなのですが、この曲のそれがまさに完成形ではないでしょうか。ひたすら心地良い。
一歩一歩駆け上がっていくようなサビのメロディーラインや、眩しすぎるほどに前向きな歌詞も素敵ですね。それでいて前向きなだけじゃなくどこか切なさも感じられるのがポイント。その後の彼らが歩んだ道程を思うと尚更沁みます。歌詞において特に好きなところを書き出してみますか…。
「先の見えない予定はいっそ空白なままで」
「やたら長い坂を登っていつかそこで見下ろすんだ未来を」
「溢れそうな涙は 流れるままに流れればいいさ 旅の途中で雨を仰いで忘れてしまえば」
「まぶしすぎて届かなかった夢も空も追い越すんだいつかは」
いや~、どこを取っても若さ溢れる名文ですねぇ
➆村井博「VIDEO DAYS」
村井博は80年代後半から90年代前半にかけて活動したシンガー。5枚のシングルと3枚のアルバムを発表した後、1991年をもって表舞台から姿を消しています。しかし、昨今のシティポップブームでその楽曲が再評価され、現在アルバムは3枚とも高値で取引されています。この曲はコンビニチェーン・サンクスのCMソングに起用された4thシングル。
帰らない青春時代とこれからの人生をビデオや炭酸水に例えた歌詞が何とも切なく、爽やかですね。作詞は岡本真夜「TOMORROW」や織田裕二「歌えなかったラヴ・ソング」で有名な真名杏樹さん。
「僕たちのVideo-days 優しさはそこにあるよ 走りつづけ 信じつづけ 傷つくたびに巻き戻す」
「「想い出」という表紙で飾らないさ 今も君に夢の行方を見つめてて欲しいから」
「炭酸のアワのようだね ビルの明かりが消えてく Ah 何もかもが Ah 消えるなんて あの頃は思っていた」
船山基紀の海岸沿いを車で走っているような情景の浮かぶ編曲もエモーショナル。模範解答的青春ポップスです。収録アルバムの「NATURAL」も素晴らしい名盤でした。
➇下成佐登子「ためいきアベニュー」
下成佐登子は1970年代から活動するシンガーソングライター。1978年のヤマハポピュラーソングコンテスト(ポプコン)にて九州大会グランプリを獲得し、全国入賞こそ逃したもののメジャーデビュー。1980年代半ばまではシンガーソングライターとして、その後はスタジオミュージシャンとして活動を続けています。夫は
この曲は1stアルバムからのシングルカットとなった5thシングル。1981年発表。
世に出るきっかけとなったデビュー曲が秋の歌だった上、その後も秋や雨をテーマにした楽曲を数多く残した下成さん。スケール感と湿り気のある声が感傷的な歌詞にとにかくよく合うんですよね。そんな中でも私が特に推したいのがこの曲です。
「かすれたレコードの針が気になる程さびれた店」
「真紅のバラだけあざやか香るテーブル」
「ひとつの恋を捨てるには似合いすぎて悲しい店 それでも静かに心が落ち着くわ」
作詞は来生えつこ先生。圧巻ですね。情景描写が豊富で、聴いているこちらも物語の中の喫茶店に誘われたような気分になります。
情景描写と対比するように歌われるサビの歌詞もまた名文なんですよね。それがこちら…。
「ためいきアベニュー ガラスの扉に 舗道の明かりがきれいだわ」
「恋はあやうくて ガラスの階段 ヒビ割れたらもうのぼれない」
いや~美しい。私もいつかこの曲のような短編小説的な詞を書いてみたい!と思わされましたね。詞、アレンジ、歌声の三拍子がピッタリ揃った、80年代の中でも指折り級の隠れ名曲だと思います。
⑨千綿ヒデノリ「One and Only」
千綿ヒデノリは90年代から活動しているシンガーソングライター。
1993年に西山修一郎とのユニット・CHASEでデビュー。解散後の1997年から千綿偉功としてソロ活動を開始し、1999年から2006年までは千綿ヒデノリ名義で活動していました。自身の代表曲にアニメ「金色のガッシュベル」主題歌の「カサブタ」があるほか、他者へ提供した曲を含めるとアニメ「デジモンアドベンチャー」の主題歌「Butter-Fly」も有名です。
この曲は「千綿ヒデノリ」名義としては初のリリースとなったソロ4枚目のシングル。
今年、ジャケット(上記動画のサムネ参照)の奇抜さが私のフォロワー間でかなり話題になった曲。しかしその中身は王道も王道のロック。彼の代表曲「カサブタ」と「Butter-Fly」はどちらも元気の出るアニソンとして現在も大きな支持を得ていますが、この曲も上記2曲に引けを取らないのではないでしょうか。サビ毎に繰り返される「どっちだって好きな方でいいんじゃない?」というワードが本当に心強いです。
➉The Whotens「月とひなげし」
The Whotensは現在活動中のロックバンド。
the pillowsのコピーバンドを経て2020年12月に結成。2022年1月に初の配信シングル「Missing Girl」を発表し、以降も都内を拠点にシングル発表とライブ活動を展開しています。この曲は今年4月に発表された3rdシングル。
私がTwitterで長年お世話になっている「吉田やもり」さん(@2012spark0908)がボーカルを務めているバンド。活動拠点が東京ということもありライブに伺うことは未だ叶っていないのですが、Twitterを通してその活動は常に追っていました。そんな彼らが勝負曲と意気込んで発表していたのがこの曲。初めてイントロを聴いた瞬間から衝撃が走りました。重厚感のあるサウンド、そしてりあむさん(Dr.)が手掛けた叙情的な詞。どこを取っても素晴らしく、一瞬で心を掴まれましたね。
「汚れた手はいくら眺めても もう元には戻らない それでも確かに僕の手なんだ」
「路上に咲くひなげしの花は そこでずっと踏まれたってまた花を咲かせるだろう」
シンプルながら心揺さぶられる名文ですね。聴いたその日から今日まで、不安な夜・孤独な夜には常にこの曲がずっと傍に居てくれたような気がしています。きっとまた明日からもそうなんだろうな~。
今年10月に新ギタリストTOMOTAKEさんの加入もあり、ますます勢いに乗るフウテンズ。来年の活動も楽しみです。
P.S.フウテンズの皆さん、来年はライブ行くのでこの曲のシングル刷ってくださいお願いします(暴論)
今年ハマった名曲10選は以上です。本当はまだまだ選出したい楽曲がありますが、時間に限りもあるのでここまでとさせて頂きます。紹介しきれなかった曲はまた私のTwitter(@need_utopia)にて定期的に紹介させて頂きますので、ぜひご覧ください。フォローしてないよ!という方はぜひフォローもお願いします。
さて、2023年も残り数時間です。新年が私にとっても皆さんにとっても、よい一年になりますように。そして何より、健康に過ごすことができますように。願いを込めつつ、締めの言葉とさせて頂きます。それでは皆さん、よいお年を!