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どうもdeamuです。夜中に欅坂の記事を書いてみたら執筆意欲が湧いてきたので今回はこちらのアルバムをサラッとレビュー。


ダニーバグ「わかってたまるか」(2020)

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収録曲
1.退屈ハイウェイ
2.明日がやってくる
3.雨の日の少年
4.ぼくらのゲーム
5.my list


"2020年代最初にして最強の名盤、ここに誕生"


2016年結成、「遅すぎた反抗期」を謳うロックバンドの初の1st EP。配信では1月15日に解禁したばかりの新譜だ。

昨年末に先行配信されていた「退屈ハイウェイ」一部フォロワーの間で話題になっていて耳にしたことが彼らとの出逢いだった。


切迫感があり、でも決して五月蝿くないサウンドと、激しさと繊細さが共存したようなボーカル(ややタイプは違うけれども)、それから世知辛さを歌いつつも前向きに纏める歌詞から、古い曲になるがshame「LOSERS」という曲をふと思い出したりして、かなり好感触だった。


そうして注目している中でのMV公開、そしてアルバムリリースとなった。


まず驚いたのが、楽曲バリエーションの幅広さ。個人的には、メジャー進出しているロックバンドでも曲をワンパターンに感じてしまう事例がそこそこあるのだが、このバンドにはそのようなことが全くない。基本的なコンセプトは揃えつつも(ここ重要)、5曲それぞれで見せる色が異なるのだ。これがインディーズ1stだというのだから畏れ入る。

「退屈ハイウェイ」のほか、MVも作られた「雨の日の少年」、アルバムラストを飾るロックバラード「my list」は出色の出来。
この5曲に私の好きなロックバンドの全てが詰め込まれている、そう言っても過言ではないほどにこの5曲は一つ一つが魅力的、オールスターなのだ。
御託を並べるよりも全曲YouTubeにあるのでとにかくまず聴いてほしい。下のアルバム情報にリンク貼ります。



次に驚いたのがサウンド骨太なギター、他パートを邪魔しないリズム隊、そしてエモーショナルなボーカルの歌声。一つ一つが武器となり、一体となって曲を作り上げている。
このアルバムに全く飽きが来ない理由として、勿論メロディの良さはあるが、音の纏まりが非常に良いという点が大きい。


歌詞、サウンド、歌声、曲調のバリエーション、どこを取っても魅力的な名盤。ウルトラマンの怪獣で言うならばタイラントのような恐ろしい(褒め言葉)バンドだ。
2020年代に突入してまだ1ヶ月も経過していないが、早くもこのようなアルバムに出逢えたことをとても嬉しく思う。そして、彼らが放つ次の一手が今から楽しみで仕方がない。


ボーカルの杉本氏は「2019年はダニーバグにとって停滞の年だった」と仰っていた。メンバーの失踪、曲作りやライブも安定して行うことができなかったそうだ。

しかしMV公開、EPリリースまで到達したダニーバグ。天性の歌心を武器に、2020年は彼らにとって飛躍の一年になることだろう。要注目だ。ダニーバグの皆さんの益々のご活躍を願っています。

★★★★★


・アルバム情報

ダニーバグ「わかってたまるか」

2020/01/15 Release ¥1100(CD、税込)




・関連リンク集

sugi pem …YouTubeチャンネル

ダニーバグ (@dunny_bug) …バンドのTwitterアカウント

ダニーバグ …Eggsのページ

すぎもと(ダニーバグvo) (@sugi_bug_vo) …ボーカル杉本氏のTwitter