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view「あの時の中で僕らは」 サラッとレビュー【FIELD OF VIEW 25周年記念全シングルレビュー】

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どうもdeamuです。

前回のブログを見てくださった皆様、ありがとうございました。おかげさまで前回当ブログ最高記録と書いたWANDSの記事の記録を大幅更新しています。まだご覧になっていない方はこちらからどうぞ↓

「FOVのベスト盤リリースとそれに伴う周年ライブ」であり「再結成」ではないとのことなので、念のため。紛らわしく伝えてしまったことを改めてお詫び致します。

この記事が好評だったので、本日から2日に1曲の頻度でFIELD OF VIEWのシングル曲をレビュー(という名の受験期間の繋ぎ)していきたいと思います!



view「あの時の中で僕らは」(1994)

ジャケットの爽やかな白服が印象的な、viewのデビューシングル。セブンイレブンのCMソング。オリコン最高位97位。

今でこそコンビニ業界最大手として全国各地に出店するセブンイレブンだが、この曲が世に放たれた'94年段階では今ほど全国区ではなく愛知県にも無かった('03年から出店)。そのためどれほどの地域でCMが流れたのか今一つ分からない…。浅岡さん曰く店内ではよく流れていたそうだ。

ノスタルジーなバラード。私がFOVサウンドの特徴だと捉えているドラムの存在感はこの時点で強く(とはいってもFOVほどではないが)、サウンド面でFOVへと繋がっていく片鱗は既に見受けられる。

しかしこの曲のFOVとの違いは浅岡さんの歌声。一つ一つの語尾を短く切っているせいでどっしり構えたアレンジの魅力を打ち消してしまっているように感じる。あのFOVの伸びやかな歌声になるまで1年少々、次のシングル以降から計算するとたった9ヶ月。そこにどれほどの努力を要したのだろう…と考えてしまう。FOVの魅力はサウンドだけでなくあの歌声含めてのものなのだと改めて感じられた一曲。

なお、この曲はFIELD OF VIEWとしてデビューして以降、「SINGLES COLLECTION+4」と「at the BEING studio」の2回、アルバムに収録されている。ボーカルが録り直されており、あの馴染み深い伸びやかな歌声になっている。「SINGLES COLLECTION+4」のものが一番語尾を伸ばしているが、程よい「at the BEING studio」のものが個人的には一番好き。やっぱりこの歌声の方が説得力あるなぁ。

今度の25周年ベストには収録されるのか否か、収録されるならば浅岡さんの告知にあった通りmix変更がなされる筈なのでもう一つバージョンが増えることになるが…。FOV起点の25周年だから望みは薄いか。

↓「at the BEING studio」版


・楽曲情報

view「あの時の中で僕らは」

作詞・作曲:浅岡雄也
編曲:池田大介

・アルバム収録

viewバージョン
未収録

FOVバージョン①(語尾伸ばし幅1位)
SINGLES COLLECTION+4 (1997)

FOVバージョン②(語尾伸ばし幅2位)
complete of FIELD OF VIEW at the BEING studio (2003)
FIELD OF VIEW BEST HITS (2013)


・FOV25周年記念公式イベント情報



・FIELD OF VIEW 25周年記念全シングルレビュー

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view「迷わないで」 サラッとレビュー【FIELD OF VIEW 25周年記念全シングルレビュー】

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view「迷わないで」(1994)

迷わないで
View
1994-08-10

爽やか白服なview時代の2枚目にしてラストシングル。チバビジョンコンタクトレンズCMソング・テレビ朝日系「目撃!ドキュン」エンディングテーマ。オリコン圏外。

view時代で最もFIELD OF VIEWに近い一曲はこの曲だろう。前作よりも幾分か伸びやかになった歌声、大きく開けるサビ、素直な恋心を綴った歌詞、ずっしりと響くドラム…制作陣こそ異なるが、1年後の「突然」に繋がる可能性を感じられる晴れやかなサマーソングだ。タイアップさえもう少し強ければ前作より売れたのでは…?

前作と異なり、この曲はFOVの1stアルバム「FIELD OF VIEW Ⅰ」に収録された。ボーカルの再録とミックス変更がなされているためviewのシングルバージョンとは異なる(FOV版はやっぱり声が伸びやか)が、viewのシングルバージョンも'07年の「BEST OF BEST 1000 FIELD OF VIEW」に収録されている。どちらもブックオフ等に安価で投げ売られているので興味があればぜひ。

この曲も25周年のベストには収録されるのだろうか?前作と共にもう1パターン増えるのか注目だ。PVの存在もショートサイズではあるものの確認されているのでそちらもDVDに収録してほしいところ。

↓viewバージョン

↓FOVバージョン


・楽曲情報

view「迷わないで」

作詞:浅岡雄也
作曲:多々納好夫
編曲:池田大介

・アルバム収録

FIELD OF VIEWとして国内リリースされたアルバムのみ記載

viewバージョン
BEST OF BEST 1000 FIELD OF VIEW (2007)
FIELD OF VIEW BEST HITS (2013)

FOVバージョン
FIELD OF VIEW Ⅰ (1995)
SINGLES COLLECTION+4 (1997)
complete of FIELD OF VIEW atthe BEING studio (2003)


・FOV25周年記念公式イベント情報



・FIELD OF VIEW 25周年記念全シングルレビュー

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FIELD OF VIEW「君がいたから」サラッとレビュー【FIELD OF VIEW 25周年記念全シングルレビュー】

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FIELD OF VIEW「君がいたから」(1995)

君がいたから
FIELD OF VIEW
1995-05-15


シックなスーツに身を包み、装い新たに発表された再デビュー曲。フジテレビ系ドラマ「輝く季節の中で」主題歌。オリコン最高位3位。圏外の前作から一転、90万枚に迫る大ヒットを記録した。

伸びやかな歌声(n回目)、雄大なサウンド、繊細な歌詞、随所で鳴り響く鐘の音、そしてラストの大合唱が重なり合って独特の風格を放つ一曲。

最近、サブスクやYouTubeのプレイリストを見ていると「楽しいときに聴く曲!」「悲しいときに聴く曲!」という感じでジャンル分けされていること、よくありますよね?(あるんです)でも私にとってはそのどちらも、この曲で基本解決しちゃいます楽しいときにも悲しいときにも聴けて、スッと心に入ってくるのがこの曲の凄いところ。

疾走感のあるメロディーや明るい歌詞で青春の「光」を歌う曲や、それとは別に暗い曲調や痛みを伴った歌詞で青春の「闇」を歌う曲ならどちらも多く存在するけどこの曲は特別。
ドアを開けて中に入ろうとしても入口が見つからなくて誰かを傷つけた そんなとき人が自分より偉く見えたよ 僕はちっぽけな奴だった
このような歌詞(2番冒頭)もあれば、
輝く季節の中で夢は青く染まるだろう 失うものは何一つない愛さえあれば
こんな歌詞(ラストのサビ)もある。

2番冒頭の歌詞なんか今で言うところの「コミュ障」だ。現代社会の日々の中では嘲笑や自虐として消化されてしまう、もしくは相手にされないこのような状況もこの曲は否定や無視などせずにそっと受け入れてくれる。ああ、こんな自分でもいいんだ、と、少しだけ自己肯定感を上げてくれる。

実際社会の中で嘲笑として消化される人のことも曲の中(1番サビ前)で歌われている。
笑いたい奴等には笑わせておけばいいさ 僕らは風に吹かれよう
このように希望なんて持てない、日々を不安に生きている人間への共感を歌詞の中に含めながら最後に上述のラストサビを持ってくる。だからメッセージの一つ一つが響いてくるのだ。痛み、悲しみあってこその人生。だからこそ前向きに生きていこうではありませんか。そんな言葉が聞こえてくるよう。辛いときに何度この曲に励まされただろうか。これまで聴いた曲で10本の指に入るほどに好きな曲だ。

大ヒットした割に現在では「突然」「DAN DAN 心魅かれてく」に比べると知名度でやや劣る気がするが、曲単体としての出来は全く劣らない。25周年ベストを機にこの曲がもっと多くの人に届くことを願っている。

余談だがこの曲、シングルに収録されただけで3バージョンあるらしい。私はその内2バージョンを持っているが、浅岡さんのボーカルのミックスが少し聴いただけでわかるほどに違った。気になる人はブックオフ等の中古屋で漁ってみてほしい。



・楽曲情報

FIELD OF VIEW「君がいたから」

作詞:坂井泉水
作曲:織田哲郎
編曲:葉山たけし

・アルバム収録

FIELD OF VIEWとして国内リリースされたアルバムのみ記載

初回バージョン1(ボーカルをはじめ全体的なmix違い)
未収録

初回バージョン2(詳細不明、浅岡さんTwitterより)
未収録

通常バージョン
FIELD OF VIEW Ⅰ (1995)
SINGLES COLLECTION+4 (1997)
Memorial BEST ~Gift of Melodies~(2002)
complete of FIELD OF VIEW at the BEING studio (2003)
BEST OF BEST 1000 FIELD OF VIEW (2007)
FIELD OF VIEW BEST HITS (2013)

アコースティックバージョン
complete of FIELD OF VIEW at the BEING studio (2003)…未発表バージョンとして収録


・FOV25周年記念公式イベント情報



・FIELD OF VIEW 25周年記念全シングルレビュー

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FIELD OF VIEW「突然」サラッとレビュー【FIELD OF VIEW 25周年記念 全シングルレビュー】

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FIELD OF VIEW「突然」(1995)

突然
FIELD OF VIEW
1995-07-24


ポカリスエットのCMソングとしてお茶の間を彩った、バンド最大のヒット曲。オリコン最高位は2位、売上は120万枚以上。


・「耳に残る」名曲

前回の「君がいたから」は歌詞について考察したが、今回の「突然」はメロディーやアレンジについての考察をしようと思う。

大ヒット曲…その中でもとりわけCMソングからのものは特に人を惹き付けて離さない魅力があるのだろう。例を挙げるならばZOOの「Choo Choo TRAIN」、Mr.Childrenの「innocent world」など。CMソングに起用される数多くの曲の中からのヒットなだけあって、どちらもとにかく耳に残る曲だ。



CMソングは当然、多くの人の耳に入る。だが「耳に残るか否か」という点がなかなかのハードルではないだろうか。この点を解決しないことにはヒットには結びつかないと私は考える。そして、この曲は上に挙げたような他のミリオンヒット曲と同様にその点を見事に解決しているように感じる。

印象的なのはどっしりとしながらも開放的なアレンジ。晴れ空の下でドライブしているような印象を抱かせる。その秘訣は音のバランス。全編でよく響くドラム、キラキラとしたキーボードサウンド、随所随所で特徴的なフレーズを奏でるギター、そして浅岡氏の晴れ渡る青空のような歌声が絶妙に混ざり合うことで、「耳に残る」曲に仕上がっている。

ふつう楽曲的にストレートなバンドほど耳に残らず突き抜けていきそうなものだが、FOVの曲はストレートながら上述の通りよく練られているため惹き付けられる。FOVのメロディー面での凄みがよく表れていて、名刺代わりとしてこの上ない一曲だ。

この曲もシングルとアルバムでアレンジが異なり、1stアルバム収録以降はアルバムバージョンが収録されるのが通例となっている。とはいえシングルとの違いは一部の音のバランスなど些細なもの。興味のある人は中古で投げ売りのシングルと1stアルバムで聴き比べてみてほしい(定型文化してきてる…笑)。

これまでの全ベスト盤に収められてきた代表曲なので、25周年記念ベストにも当然収録されるはず。mix変更もなされるはずなので聴き比べるのが今から楽しみだ。



・楽曲情報

FIELD OF VIEW「突然」

作詞:坂井泉水
作曲:織田哲郎
編曲:葉山たけし

・アルバム収録

FIELD OF VIEWとして国内リリースされたアルバムのみ記載

シングルバージョン
未収録

アルバムバージョン
FIELD OF VIEW Ⅰ (1995)
SINGLES COLLECTION+4 (1997)
FIELD OF VIEW BEST~fifteen colours~ (2000)
Memorial BEST ~Gift of Melodies~(2002)
complete of FIELD OF VIEW at the BEING studio (2003)
BEST OF BEST 1000 FIELD OF VIEW (2007)
FIELD OF VIEW BEST HITS (2013)


・FOV25周年記念公式イベント情報


・FIELD OF VIEW 25周年記念全シングルレビュー

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FIELD OF VIEW「Last Good-bye」サラッとレビュー【FIELD OF VIEW 25周年記念全シングルレビュー】

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FIELD OF VIEW「Last Good-bye」(1995)

Last Good-bye
FIELD OF VIEW
1995-11-13


1stアルバムのヒットを経て発表された、FOVとしては3枚目のシングル。作詞は3作連続・坂井泉水。キーボードの安部さんがこのシングルをLastにGood-byeした。ちなみに95年末Mステスーパーライブの時点では安部さん含め4人。


策士・坂井泉水。爽やかボイス×優柔不断な歌詞の化学反応

浅岡さんといえば何と言っても爽やかな歌声。それに乗せて届けられるメッセージとして「突然」がストレートなら、こちらは変化球。

「突然」では爽やかな恋模様が歌われていたが、一方のこの曲はど頭の「君を悲しませてるものは全て消えるよ」という歌詞からわかる通り、失恋の歌。マイナー調のメロディーラインからも前作までとの差別化が伺える。

男目線で別れた彼女への思いが歌われている。
僕はその細い肩 抱きしめて気づいたよ 君は少しずつ無口になっていったね
一人の人間をずっと好きでいるのは難しいよ 僕は今も少年(あおい)夢にしがみついてる
と、このように一番・二番の時点で男性の達観が伺えてなんとも物悲しいのだが、この曲最大のポイントは最後の最後にやってくる、この歌詞!
ねぇ誰も間違っていないよ
この一節が入ることで、捉えようによっては主人公の男の印象がガラッと変わる。それまでの歌詞だけ見ていると淡々とした感じだったのに、最後に自分の過ちを全てを棚に上げるようなとんでもないワードがぶっ込まれた。これは良い意味で醜さ、人間らしさが出ている。これを踏まえてこの歌詞をもう一度!※以下荒ぶってます
一人の人間をずっと好きでいるのは難しいよ
…いや~「突然」のラストで言ってた「僕らの愛は二度とはぐれない」!あれ何だったんだよ!あっちゅーまに愛はぐれてるぞ!!行く先間違えたわね

そんでこんな歌詞を何やらせても上手くこなしそうなザ・爽やかイケボ浅岡さんが歌うと、そのギャップで歌詞の主人公の優柔不断さがより浮き彫りになって素晴らしい。
ギャップって印象に残りやすいと思うんですよ、何にしても。そこを上手く使っている。
というか私には坂井泉水氏がそこまで計算して書いているように思えて仕方がなかった。爽やか(今はどうか知らんけど)な浅岡さんにあえてダメ男を演じてもらおうじゃないかと!坂井泉水、恐ろしい人だ…。色々な面でハッとさせられる一曲。
この文を書いてる中での発見もあまりに多くて曲の印象がだいぶ上がった。めでたしめでたし。

「SINGLES COLLECTION+4」収録のものに限りミックスが違う。よくよく聴いてみるとまあ確かにドラムの響きとコーラスの大きさが異なるのだが…基本的なアレンジは同じなのでわかりにくい。持ってる人や気になる人はぜひぜひ聴き比べてみてほしいけれどもたぶんガッツリ聴いてるファンじゃないと気づかないっすわ。



・楽曲情報

FIELD OF VIEW「Last Good-bye」

作詞:坂井泉水
作曲:多々納好夫
編曲:葉山たけし

・アルバム収録

FIELD OF VIEWとして国内リリースされたアルバムのみ記載

通常バージョン
FIELD OF VIEW Ⅱ (1996)
Memorial BEST ~Gift of Melodies~(2002)
complete of FIELD OF VIEW at the BEING studio (2003)
BEST OF BEST 1000 FIELD OF VIEW (2007)
FIELD OF VIEW BEST HITS (2013)

リミックスバージョン
SINGLES COLLECTION+4 (1997)


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