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どうも受験生のdeamuです。

1988年度、1989年度と行ってきました月間楽曲ランキング「一人JD」
80年代が終わりいよいよ90年代なわけですがここで大問題が発生。その理由に涙が止まらない…。










飽 き た









…いやーまいった。

大体オリコンリスト確認してそこからYouTubeにサブスクに手持ちに…と照らし合わせていくのがそこそこめんどくさいんですよ(知らんがな)。

これからは飽きないようにもっとアピールの機会増やしたり工夫していこうかなーと思ってます。一人JDのキャスなんてのもありっちゃありか。時間とれるか知らんしたぶん無理やけど。

このまま普通に続けててもダメな気がしたので心機一転90年代は後半からやっていきます。まあ単純に気分の問題なんですけどね(



「一人JD」とは?

1992年~2006年にNack5で放送されたラジオ番組「Japanese Dream」の精神を勝手に受け継ぎ、ここ30年間に発売された楽曲を月別に聴いていき、月間ランキングを勝手に作成し紹介していく独自の勝手な企画。

使っているものはORICON NEWSのサイトに掲載されているシングルリリース情報のリスト。ここに載っていないものは対象外、またリストに載っていても現在ネットで聴けないものも除外です。

本家Japanese Dreamはその月の15日から翌月14日リリースまでのスパンで月間を区切っていましたが、一人JDでは1日~31日のスパンで区切るようにしています。意味わからん人はJapanese Dreamでググって、どうぞ。

こんな孤独極まりない企画名ですが参加者募集中です。興味ある方、一緒にやりませんか?参加してくださったら名前変えますから…笑


前置き長くなってしまいました。1996年1月度のマイベスト10、いきます




1996年1月度マイベスト10

①マイ フレンド/ZARD
②素直なままで恋をしようよ/東京Qチャンネル
③グロリアス/GLAY
④嵐の中で輝いて/米倉千尋
⑤GAME/L⇔R
⑥空に星が綺麗/斉藤和義
⑦涙はいらない/石嶺聡子
⑧この一瞬という永遠の中で/MANISH
⑨ハンモック/堂島孝平
⑩Tiny Boat/the pillows

米倉千尋、宮本浩次、野辺剛正などがデビュー。また、230万枚の大ヒットを記録したglobe「DEPARTURES」もこの月の発売です。


以下楽曲紹介


10位:Tiny Boat/the pillows

1996年1月24日発売。オリコン100位圏外、Japanese Dream1996年1月度5位

所謂「第二期ピロウズ」の最終楽曲となった5thシングル。

売れ線を書いてほしいというレコード会社からの要望で書き上げたけれど売れなかったミディアムラブソング。そんな経緯もあって失敗作扱いされがちなこの曲、僕はわりと好きです。

それまでのピロウズと比べるとかなりまとまってて聴きやすいんですよね。だから哲学的な詞がすんなり入ってくる。
二人が望んでる ささやかな世界に 咲いている幸せの花 襟に挿してあげたい いくつになっても似合う色を選んで

次回作「ストレンジ カメレオン」以降無骨なロックを展開、路線を確立した彼らは大きく飛躍していきますが、この曲までの洗練されたポップスも
迷走の一言で済ますにはあまりにも惜しいほどの魅力があります。



9位:ハンモック/堂島孝平

1996年1月20日発売、オリコン100位圏外、Japanese Dream1996年1月度6位

早熟の天才ポップス職人、堂島孝平。この曲は3rdシングル。

僕はメロディーがいいから好き!という歌手ばかりなのですが、彼ほど「メロディーの洪水」という称号がピッタリな人はいないですね。このメロディーの洪水に彼の独特な声が乗ると、思わず身を委ねたくなる堂島ワールドが完成します。まさに鬼に金棒。抜群のコンビネーション。
歌詞も素敵。
抱きしめてよ 僕らはいつだって寒がっている 真夏より砂漠より温かそうな手足で 抱きしめてよ 僕らはいつだって寒がっている 少しだけだっていい 優しくくるみこんでみて

この時点でも相当すごいですが彼の本領発揮はここから。こち亀主題歌「葛飾ラプソディー」で有名になるのは一年半後の話です。




8位:この一瞬という永遠の中で/MANISH

1996年1月22日発売、オリコン12位、Japanese Dream1996年1月度圏外

前年にスラムダンクEDテーマ「煌めく瞬間に捕われて」が40万枚のヒットを飛ばしたMANISHの1年ぶりのシングル。

勢いのあるバンドサウンドと、高橋の張りのある歌声が非常にマッチしてます。メロディーと歌詞の絡みも申し分なく。

それまでのMANISHといえば音詰め込みまくりのキーボードサウンド。それが高橋の声と合わさると主張に主張が重なってしまいあまり噛み合ってない印象でした。
しかしこの頃からバンドサウンドに変化。これが良かった。緩急が生まれたことで高橋のはつらつとした声の魅力を最大限に引き出せていると思います。

前向きな歌詞も高橋の声の印象にピッタリですね。
確かな出逢いを今 信じてみたい 明日なんて誰にも解らないから この一瞬という永遠の中で 交わし合う瞳 Together 熱い気持ち止められない

この後シングル1枚とアルバム1枚で活動を終えてしまったのが悔やまれるくらい良い。もう少し続けてこの路線極めてほしかったです。この曲が入っているラストアルバム「Cheer!」もバラエティ豊かな名盤なので是非手に取って頂きたい。

Cheer!
MANISH
1996-08-05






7位:涙はいらない/石嶺聡子

1996年1月24日発売、オリコン28位、Japanese Dream1996年1月度3位

前年に「花」が大ヒットした石嶺聡子の5thシングルで代表曲の一つ。

穏やかな声と語りかけるような歌唱が包容力と訴求力に満ち溢れてます。

会いたい人がいること こんな強い勇気はないよね 自分のために流す もう涙はいらない
ここの「もう涙はいらない~」の後のアレンジが最高。霧がサーッと晴れ渡るようにキーボードが駆け上がっていきます。素晴らしい。これさえ聴けば心も晴れ晴れ。サビ前にも駆け上がってますから二回晴れますね。強っ。

後にシンガーソングライターになり全自作でやっていきますが、この頃の方が声の魅力は引き出せてたような気がします。




6位:空に星が綺麗/斉藤和義

1996年1月1日発売、オリコン78位、Japanese Dream1995年12月度圏外

チャルメラCMソングに起用され、ジャケ写も特徴的な曲。キンモクセイより6年早いよ
最近ではネットドラマ「火花」の挿入歌にも起用されていました。

2分40秒ほどしかない曲ですが、それでも曲の世界観にグッと引き込まれますメロディーがめちゃめちゃ良いのは言うに及ばず。
大人になった主人公が友と自分を鼓舞する歌。

懐かしいあの公園にちょっと行ってみようか? 最近忘れてることなんか思い出すかも
今も心の奥でざわつく あの気持ちは変わっていない でも… あの頃の僕ら今 人に頭を下げて 笑ってはいるけれど 見えない涙こぼれるね

ありふれた描写。そんなに捻った表現も用いていません。でも情景、ストーリーをきっちり描けているから心に沁みるんですよね~。どこか気だるげなのもリアリティに拍車をかけてます。

表現・曲調・テーマ。この三拍子が揃ったからこそ今に至るまで愛される曲になったのではないでしょうか。




5位:GAME/L⇔R
1996年1月19日発売、オリコン10位、Japanese Dream1996年1月度グランプリ

本家JDの覇者・L⇔R。この曲はヒットアルバム「Let me Roll it!」からのリカットシングル。

サビから入る軽快な曲。この軽快さは「KNOCKIN'~」のヒットで得たものを活用している感じ。ポニーキャニオン時代の彼らが大好きな私ですがその中でもこの曲はかなり早い段階でハマりましたね。

軽快さの一方よーく耳を傾けるとギター、ベース、ドラムどれもかなり独特。それでもそれを親しみやすいポップスに昇華しちゃうのがL⇔Rの凄いところだなーと改めて感じました。

歌詞はラブソングの体裁を成してますが…
試しに取ってみたライセンス 初めて乗ってみたシステム わけもなく続く痛み それでも知っていたかった 回りだしたルーレットに僕は賭けるよ
特にここの歌詞、「HELLO, IT'S ME」「KNOCKIN' ON YOUR DOOR」で一気にメジャー舞台に躍り出てしまった彼らの苦悩がちらつきますね。軽快さに紛れてこんな歌詞も飛び出す奥が深い曲
次作以降更にこねくり回したような曲が増えますし、何だか当時の健一氏の心情を察してしまいます…。




4位:嵐の中で輝いて/米倉千尋

1996年1月24日発売、オリコン38位、Japanese Dream1996年1月度圏外

現在に至るまでアニソンシンガーとして長く活動している米倉千尋のデビュー曲。OVA「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」の主題歌に起用されました。

彼女の魅力はやっぱりパワフルさしなやかさが共存した声。この曲では、歌詞も相まってデビュー曲ながら魅力を存分に発揮していますね。
嵐の中で輝いて その夢をあきらめないで 傷ついたあなたの背中の天使の羽 そっと抱いて 抱いてあげたい
動乱の中生きる人々を見守り、応援する曲。米倉の声と楽曲が作り出すエネルギーを感じると聴いているだけで力がみなぎってきます。

後に米倉はブログで上の歌詞にそれまでの自信の境遇を重ねて「運命を感じた」と記しています。

ガンダムという作品にもピッタリなのは勿論(あんま詳しくないけど)アニソンということを意識せずとも多くの人に受け入れられるパワーを持った曲だと思います。




3位:グロリアス/GLAY

1996年1月17日発売、オリコン4位、Japanese Dream1996年1月度圏外

「ヴィクトリア」CMソングに起用され、大ブレイクのきっかけとなった8thシングル。


…う~ん、眩しい!青さがたまらない。そしてノスタルジー。

TERUの歌声、TAKUROの歌詞とメロディー、佐久間氏のアレンジ、メンバーの演奏。全てが一体となって世界観を作り出しています。どれが欠けても成し得なかったのでは?とさえ考えてしまうほど。
GLAYは「青春の輝きと痛み」を表現するのが本当に上手いですが、その始まりにして象徴たる一曲といえます。

10代を振り返る歌詞が素晴らしい。
恋に恋い焦がれ恋に泣く
特筆すべきはやはりここでしょう!短い一言ですが、ここに青春時代の淡~い恋の情景が詰まっています。
そんな恋も結局無いまま終わりそうな我が十代ですが、憧れという意味で私の中で輝きを放っています。

輝きに満ちた青春をそのまま真空パックしたようなエヴァーグリーンな名曲。
気がつけばもう残り僅かなティーンエイジ、悔いの無いように過ごしたいと思います。




2位:素直なままで恋をしようよ/東京Qチャンネル

1996年1月31日発売、オリコン48位、Japanese Dream1996年1月度圏外

フジテレビ系ドラマ「明日はだいじょうぶ」の主題歌に起用された、T.Q.C.最大のヒット曲。

東京Qチャンネル自体は今となっては知る人ぞ知るユニットですが、ボーカルの須藤まゆみ(通称すどぱぁ)は近年ではオリヒロのCMソングの歌唱もしています。こっちは有名かと。

話を戻して。

流れるようなメロディーとすどぱぁの透明感溢れる歌声の絡みがとっても心地いい曲。

同じ時代の楽曲と比較してもどこか洗練されているんですよね~。肩の力が抜けたような、それでもって強いメロディーが彼らの持ち味かな。

恋人に出会い幸せの中にいる女性の多幸感溢れる歌詞も魅力的ですね。
あなたがくれる笑顔の力でどんな毎日も生まれ変わるよ 夢も未来も幸せも引き連れて 素直なままで恋をしようよ

現在活動休止中の東京Qチャンネルですが、昨年になってゴールデンベストが1000円程度の廉価盤として再発売されました。気になっている方はこちら是非ともチェックして頂きたいですね~。アルバムに入っていないシングルも含む、内容盛りだくさんの一枚。オススメです。


1位:マイ フレンド/ZARD

1996年1月8日発売、オリコン1位、Japanese Dream1995年12月度圏外

アニメ「スラムダンク」のエンディングテーマ。ZARDのシングルとしては最後のミリオンセラーを記録した大ヒット曲。

やっぱりZARDのメロディーは凄い。
流れるように軽やかだけど聴き手を引っ張っていってくれる強さも持ち合わせている。決して独り歩きしないんです。
ここに聴き手を応援する歌詞が乗るからそりゃあもう説得力の塊ですよね。
いつも輝いていたね 少年のまま 瞳はMy Friend あなたを想うだけで心は強くなれた ずっと見つめてるから 走り続けて
この頃の歌詞を見ると坂井さんと聴き手の距離が段々狭まってきたなと思います。

かの有名な「負けないで」の歌詞はあくまで"坂井さんからのメッセージ"に聴こえる一方、この「マイ フレンド」の歌詞は坂井さんというよりむしろ"身近な人からのメッセージ"に聴こえる。この距離の変化は次回作で確かなものになります。




以上、1996年1月度マイベスト10の発表でした。
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L⇔Rハブったごめん

こう見てみると改めてこの時期は「語れる名曲」が多いですね。書いていてとても楽しかったです。読んでいらっしゃる皆さんにここで紹介した楽曲やアーティストのことを少しでも興味を持って頂けたのなら幸いです。


次回は1996年2月度。またまた凄い名曲が誕生する月です。お楽しみに。では。