ZONE全アルバムサラッとレビュー
どうもdeamuです。今回は最近になって某エナジードリンクに検索結果を阻まれ始めているガールズバンドの全アルバムをレビューしていきます。
1stアルバム「Z」
02年2月14日発売
前年夏の「secret base~君がくれたもの~」の大ヒットや年末のレコ大、紅白を経て満を持して発売された1stアルバム。シングル「夢ノカケラ…」と同時発売(同曲は次回作収録)。
ここまでの4作のシングルを中心にコンパクトに纏まっているので非常に安定感のあるいいアルバム…なのだが、新曲三曲のうちMIYUソロの「風のはじまる場所」以外は「secret base」を踏襲したようなバラードナンバーなので「O」「N」には彩りの面でやや劣る。
もしかしたら同レーベルの先輩であるHysteric BlueやWhiteberryがイメージから外れた曲をアルバムやシングルで出す度に低迷していったのを懸念して置きに行ったのかもしれないが、ここはもう少し弾けてもよかった気がする。この時点では持ち歌も少ない&何よりまだまだ若かった訳だし。そんな感じでZONEが残した三枚のオリジナルの中では最も優等生的な作品。
★★★★☆
2ndアルバム「O」
02年11月27日発売
「Z」からわずか9ヶ月半でリリースされた2ndアルバム。シングル「白い花」と同時発売(同曲は次回作にアコースティックバージョンで収録。)
前作イメージの「夢ノカケラ…」、癒し系バラード「一雫」、ロックな「証」「For Tomorrow」「さらりーまん」、各々の趣味や個性を発揮したソロ4曲、暖かなエンディングの「足跡」…と、ZONEの中では一際華やかなアルバムになっている。
ベストには流石に及ばないながらもオリジナル三枚の中では一番纏まってて好き。
★★★★☆
3rdアルバム「N」
04年2月18日発売
リーダーTAKAYOの脱退、新メンバーTOMOKAの加入を経てリリースされた3rdアルバム。最古のシングル「白い花」はアコースティックリメイク。新生ZONE最初にして結果的にZONE最後のオリジナルアルバムとなった。
前半が新生ZONE、後半が旧体制のシングルという二部構成。新メンバーTOMOKAが低音を活かしたロック路線で引っ張ったり、MAIKOは前作同様アコースティック路線で聴かせたり、MIYUはジャズ路線に挑戦したりと良くも悪くも個性が渋滞しまくりなソロパート中心の前半とシングル連発で安定した後半で印象が完全に分断されているアルバム。いっそのことミニアルバム二枚構成でも良かったんじゃないか?03年~04年前半のZONEの激動っぷりが如実に現れた一作。
★★★☆☆
ベストアルバム「E~Complete A side Singles~」
05年4月13日発売
解散に伴いリリースされたシングルコレクション。インディーズの「believe in love」、末期の「太陽のKiss」~「笑顔日和」はこの時が初収録。
★★★★★
裏ベストアルバム「ura E~Complete B side Memories~」
06年4月19日発売
解散から一年経過してリリースされた裏ベスト。この年の2月下旬に公式サイトでカップリングとアルバム曲を対象にしたファン投票を開催、その上位16曲を収録。
★★★★☆
トリビュートアルバム「ZONE TRIBUTE~君がくれたもの~」期間生産限定盤Disc2
前作イメージの「夢ノカケラ…」、癒し系バラード「一雫」、ロックな「証」「For Tomorrow」「さらりーまん」、各々の趣味や個性を発揮したソロ4曲、暖かなエンディングの「足跡」…と、ZONEの中では一際華やかなアルバムになっている。
ベストには流石に及ばないながらもオリジナル三枚の中では一番纏まってて好き。
★★★★☆
3rdアルバム「N」
04年2月18日発売
リーダーTAKAYOの脱退、新メンバーTOMOKAの加入を経てリリースされた3rdアルバム。最古のシングル「白い花」はアコースティックリメイク。新生ZONE最初にして結果的にZONE最後のオリジナルアルバムとなった。
前半が新生ZONE、後半が旧体制のシングルという二部構成。新メンバーTOMOKAが低音を活かしたロック路線で引っ張ったり、MAIKOは前作同様アコースティック路線で聴かせたり、MIYUはジャズ路線に挑戦したりと良くも悪くも個性が渋滞しまくりなソロパート中心の前半とシングル連発で安定した後半で印象が完全に分断されているアルバム。いっそのことミニアルバム二枚構成でも良かったんじゃないか?03年~04年前半のZONEの激動っぷりが如実に現れた一作。
もう一枚出せていたら各々のメイン曲もより円熟味を増し、そこに「太陽のKiss」以降のシングルの名曲が絡む構成となり、聴き応えのあるアルバムになっただろうと思うだけに惜しい。
★★★☆☆
ベストアルバム「E~Complete A side Singles~」
05年4月13日発売
解散に伴いリリースされたシングルコレクション。インディーズの「believe in love」、末期の「太陽のKiss」~「笑顔日和」はこの時が初収録。
ひたすらいい曲連発のいいとこ取りベストアルバム。ボーナストラックの「believe in love」以外はシングルをリリース順に並べただけだが、リリース三枚のオリジナルアルバムも目立つ曲は大体シングルでアルバム曲はほとんど各メンバーソロに割かれて幅見せ状態だったので、もうとりあえずこれ一枚で十分。本作を聴いた後にもっと聴きたくなったら「ura E」、相当深堀りしたい段階になってやっとオリジナル三枚…という進み方でも足りると思う。
★★★★★
裏ベストアルバム「ura E~Complete B side Memories~」
06年4月19日発売
解散から一年経過してリリースされた裏ベスト。この年の2月下旬に公式サイトでカップリングとアルバム曲を対象にしたファン投票を開催、その上位16曲を収録。
元がファン投票なだけあって人気曲はほぼ網羅。カップリングから未収録になったものはどれもバンド路線定着前かタイアップ側とのコラボ曲かソロ曲で、アルバム曲もライブで定番化していた曲は全て入っているようなので基本的なところはこれで把握できる。
先の「E」でも書いた通りZONEのアルバムにおいて目立っている曲は基本シングルばかりだったのでカップリングやアルバム曲ばかりの本作は必然的に表ベストよりは地味になってしまう。それでも良いところは大体ここに入っているのでベストの次に聴く一作としては間違いない。
この後に全曲集や再びのベストなどが全く発売されていないのもこの「E」と「ura E」の二作で選び尽くしてしまったからなのかなと思ったり。
一つ惜しいのは2ndを締めくくった「足跡」が未収録なこと。ここに入っている一部の曲よりはかなりキャッチーで耳につくと思うんだけどな…。
★★★★☆
「E」「ura E」に選曲されなかった曲リスト(05年解散まで)
・morning glory(「believe in love」C/W)
・僕はマグマ(「believe in love」C/W)
・メイク・ユア・ムーヴ~~行動をおこせ~(「大爆発No.1」C/W)
・新・僕はマグマ(「secret base~君がくれたもの~」C/W)
・ボクらはサンタ(「世界のほんの片隅から」C/W)
・ボクの側に…(「Z」収録曲)
・secret base~君がくれたもの~(フルバージョン)(「Z」収録曲)
・オレンジの夕日(「Z」収録曲)
・secret base~君がくれたもの~ Piano Ver.(「Z」収録曲)
・さらりーまん(「O」収録曲)
・夢ノカケラ…(Album Version)(「O」収録曲)
・+.-.×.÷(「O」収録曲)
・confidentially(「O」収録曲)
・足跡(「O」収録曲)
・H・A・N・A・B・I~君がいた夏~ TAKAYO Ocean Version(「H・A・N・A・B・I~君がいた夏~」C/W)
・H・A・N・A・B・I~君がいた夏~ MIYU Ocean Version(「H・A・N・A・B・I~君がいた夏~」C/W)
・H・A・N・A・B・I~君がいた夏~ MAIKO Ocean Version(「H・A・N・A・B・I~君がいた夏~」C/W)
・H・A・N・A・B・I~君がいた夏~ MIZUHO Ocean Version(「H・A・N・A・B・I~君がいた夏~」C/W)
・アトムの子(「Astro Boyz&Girlz」収録曲)
・鉄腕アトム(スカパンクバージョン)(「Astro Boyz&Girlz」収録曲)
・鉄腕アトム(バラードバージョン)(「僕の手紙」C/W)
・卒業(冒頭SE付きバージョン)(「N」収録曲)
・Come to myself(「N」収録曲)
・Bible(「N」収録曲)
・BeaM(「N」収録曲)
・prayer(「N」収録曲)
・白い花(acoustic ver.)(「N」収録曲)
・secret base~君がくれたもの~(LIVE ver.)(「N」収録曲)
・REAL(「太陽のKiss」C/W)
・Two Hearts(「笑顔日和」C/W)
細かな違いやコンピ限定曲を含めても未収録はこの30曲。ベスト二枚でバージョン違い含め38曲あるのでベストのみでZONE全楽曲の半分以上が聴けてしまうことになる。
トリビュートアルバム「ZONE TRIBUTE~君がくれたもの~」期間生産限定盤Disc2
11年8月10日発売
アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」での「secret base」の起用やZONE再結成などの話題に合わせてリリースされたZONEトリビュートアルバム。メインはそのトリビュート盤だが、期間生産限定盤のみに原曲ベストが付属している。
「E」Disc1から「GOOD DAYS」「夢ノカケラ…」「証」「true blue」「believe in love」の5曲を除外し「一緒にいたかった」「愛花」と新曲を追加した内容。なぜデビュー曲や頭一つ抜けて売れた3曲をハブるのか…と思ってしまうが、これは当時のZONE本人たち(再結成時のMIYU、TOMOKA、MAIKO)の選曲であるため。本人たちの思い入れが強い曲、10年後の8月時点で振り返って聴きたい曲がこの13曲だった…ということらしい。
そんなわけで完全に10年後の8月時点の本人&ファンの回顧用ベスト。「E」「ura E」がサブスク解禁され中古でも程々の値段で売られている(「E」に関しては現在もCDの生産継続中)現在では新曲以外お役御免なアルバムだろう。
★★★☆☆