8cmCDで邂逅!90's J-POPの深層 その1
どうもdeamuです。前期入試終わりました!
はい。しんどかったです。期間中もブログだけは更新しちゃう辺り甘いおたくですが…。
Twitterへの復帰は合格次第なので、復帰したら受かったもんだと思ってくださいな。今後とも当ブログとTwitterをどうぞよろしくお願い致します。
前期入試が終わった2月14日金曜、早速CDを大収穫してきました。
受験が一段落したら90年代をより深掘りしてみたいなと前々から考えていまして。そこで今回収穫したのが、初めて見たようなアーティストのものも含めて8cmCD計35枚。これだけあれば魅力的なアーティストにも数多く出逢えるんじゃないかなーと思います。
ということで今回は8cmCDをサラッとレビュー。枚数が多いので何回かに分けて投稿予定です!
収穫:神戸市内某所
合計金額:¥3,803
では。
田中友紀子「CROSS TO YOU」(1994)
田中友紀子はガールポップ全盛期、90年代前半に活動した女性シンガー。この曲がラストシングル。
結婚情報サービス企業OMMG(現・楽天O-net)のイメージソングということもあって優美な印象のポップス。田中の、谷村有美と坂井泉水を足して2で割ったようなきらびやか且つ滑らかな歌声が楽曲の輝きをより引き立てていてGood。但しカップリングは地味かな。
シティポップの枠組みでも通用しそうなタイプの楽曲なので、現在活気づいているそちらのムーブメントで陽の目を見ることを願うばかり。東京Qチャンネルがウケる界隈なら彼女もいけるはず。
高橋洋子「ブルーの翼」(1993)
2年後に「残酷な天使のテーゼ」で大ブレイクを果たす女性シンガーのブレイク前の楽曲。これが3枚目のシングル。
90年代前半特有のひんやりキーボードとアコースティックギターが効いたバラード。歌唱力を活かした、張り上げるサビが印象的。静かな平メロとのコントラストも良い。
カップリングのアコースティックナンバー「Little Bird」も聴き応え十分。「残酷な~」の頃よりも歌声がややピュアで可愛らしい。
伊豆田洋之「夢のふるさと」(1992)
ノスタルジックなバラード。静かな中でもじんと伝わってくる温もりがCMにも非常にマッチしている。
カップリングの「いつの日か君がいる」は後にA面としてカットされるこちらもバラード。悪くはないものの、バラードが続いたせいで流石に印象被りが起こってしまった。
伊豆田洋之「冬の南風」(1993)
槇原敬之「冬がはじまるよ」やカズン「冬のファンタジー」など多数のヒット曲を輩出した90年代名タイアップの一つ「サントリー冬物語」の'93年度CMソング。ただ今作はあまりヒットせず、これが伊豆田のソロとしてのラストシングルとなっている。
ジャケットのイルミネーションのようにキラキラとしたポップナンバー。確かに、同タイアップの他の楽曲と比較するとシンプルでややパンチに欠ける印象は否めないが、サビの爽快感や曲全体から感じられるドラマ性は決して劣っていない。100位圏内ギリギリは流石に不当。
カップリング「雪がとけるころ」はバラードナンバー。伊豆田氏の丁寧で繊細な歌唱にはよく合っているものの、ちょっと地味。
森下玲可「傷つけてPrecious Love」(1994)
これまた90年代の名タイアップの一つ「三貴・カメリアダイアモンド」のCMソング。一躍注目を浴びた彼女のデビューシングルである。
90年代女性シンガー特有のパワフルな歌唱が活きた、キャッチーなポップロック。やっぱり三貴のCMソングは裏切らない。問答無用で耳にスッと入ってくる。
カップリングの「CRAZY LOVE」も90年代らしいどストレートなメロディーが響くポップロックナンバー。切ないながらもスカッとする。
メロディーが強く、歌唱もパワフルながら聴いていて疲れないのでこれはアルバムもチェックしようと思う。というか何で今まで避けてたんだろう?MANISHや久宝留理子、最近ならLiSA辺りが好きな人ならハマると思う。
くま井ゆう子「負けたくない勝ちたくない」(1994)
ガールポップ全盛期、90年代前半に活動したソロシンガー。これが4枚目のシングル。次のシングル「みつあみ引っ張って」がアニメ「うちのタマ知りませんか?」のエンディングテーマで有名。
イントロから度肝を抜かれた。このひんやりキーボードサウンド!大好物や!と。耳がそれはもうグイグイ食いつく。
次にやや低く、且つ素直な歌声に鮮烈な印象を受けた。誰とも印象が被らない唯一無二の歌声で、これが素晴らしい。
そして最後に素朴ながらストーリー性、語彙力のある歌詞が頭から離れない。情景がありありと浮かんでくる。そこでやっと閃いた。この感覚、まさに女版槇原敬之だ…!と。
聞くところによると槇原本人もくま井を大絶賛していたそうで。やっぱり惹かれ合うよね。
今までノータッチだったけれどこれはアルバム全部聴くしかないなぁ。最高ですよ。カップリングの「ある日彼女と」もくま井の飾らない歌声がいい味を出していた。
PARADISE LOST「フェンス」(1998)
女優・金子美香と現在音楽プロデューサーとして活躍するシライシ紗トリ(当時は白石紗澄李)による男女ユニット。金子はこれ以前にもソロやバンド「Betty Blue」での活動経験があり、これが三度目の音楽活動となる。
金子の歌声にフィットしたギターロック。エレキ、アコースティック、リズム隊が入り交じる、作り込まれたグルーヴは流石白石といったところ。後にプロデューサーとして大成するのも頷ける、飽きさせない出来である。
カップリング「BED」はA面から一転、スローテンポのアコースティックナンバー。金子はA面でのパワフルな歌いっぷりとは全く異なる、繊細かつ色気のある歌声を披露している。この使い分けはなかなかのもの。
アルバムは1枚リリースしているようだがこちらもチェックしようと思う。
今回はこの辺で。次回は更にマイナー(?)な歌手が飛び出し放題。お楽しみに!